銘柄コード:4912 ライオンの株式分析
こんにちは!今回は、オーラルケア製品や洗剤でおなじみの「ライオン株式会社」について、株式投資の観点から詳しく解説します。ライオンは、歯磨き粉の「クリニカ」や洗剤の「トップ」など、日常生活に欠かせない製品を数多く手掛ける企業です。
この記事では、株主優待や配当金の情報も交えながら、初心者から中級者向けにわかりやすくお伝えします。
個人的購入優先度 ☆☆☆
日用品優待〇
(☆☆☆☆☆:最優先購入、☆☆☆☆:優先購入、☆☆☆:購入、☆☆:できれば購入、☆:いつか購入)
ライオンってどんな会社?
ライオン株式会社は、1891年創業の老舗メーカーで、オーラルケアやビューティケア、リビングケア、ヘルスケア製品を幅広く展開しています。
特に、歯磨き粉やハブラシの国内シェアはトップクラスで、近年はアジア市場を中心に海外事業の拡大を進めています。
主要ブランド
- オーラルケア:クリニカ、NONIO、デントヘルス
- ビューティケア:hadakara、ソフラン
- リビングケア:トップ、ルック、チャーミー
- ヘルスケア:バファリン、ナイスリムエッセンス
近年は、SDGsに沿った環境対応型の製品開発や、健康・衛生意識の高まりに応じた新商品投入が積極的に行われています。
業績概要
それでは、2023年度のライオンの業績を見てみましょう。
- 売上高:約3,800億円(前年比+5.2%)
- 営業利益:約300億円(前年比+7.5%)
- 純利益:約220億円(前年比+6.0%)
業績は堅調に推移しており、特にオーラルケア製品の売上が国内外で伸びています。
また、コロナ禍以降の衛生意識の高まりを受けて、ハンドソープや洗剤などの衛生関連製品の需要が引き続き好調です。
株価の推移と現状
次に、ライオンの株価推移を見てみましょう。

- 2025年2月時点の株価:約1,858円
- 過去1年間の最高値:約1,853円
- 過去1年間の最安値:約1,190円
株価は、過去1年間で1,200円〜1,800円の範囲で推移しており、比較的安定しています。
日用品メーカーとして、景気の変動に強いディフェンシブ銘柄であることが、安定した株価の背景にあります。
配当金と株主優待
💰 配当金
- 1株あたりの配当金:24円(2023年度予想)
- 年間配当利回り:約1.65%(株価1,450円時点)
ライオンの配当利回りは約1.65%で、業界平均と同水準です。
長期的には増配傾向が続いており、安定したキャッシュフローを活用した株主還元が期待できます。
🎁 株主優待
ライオンの株主優待は、毎年12月末時点で100株以上保有している株主を対象に、自社製品詰め合わせセットが贈られます。
優待内容:
- 歯磨き粉や歯ブラシ(クリニカ・NONIO)
- 洗濯洗剤(トップ)
- キッチン用洗剤(チャーミー)
- ハンドソープ(キレイキレイ)
参考:
セットの内容は毎年異なりますが、市場価格で2,000円〜3,000円相当の実用的な日用品が届き、特に家族層から人気があります。
投資判断のポイント
✅ 1. 景気に強いディフェンシブ銘柄
ライオンは、日用品メーカーのため景気動向に左右されにくく、安定した収益基盤を持っています。
特に、オーラルケア製品は市場シェアが高く、長期的に安定した売上が見込まれます。
✅ 2. アジア市場での成長期待
日本国内では成熟市場にある一方、アジア市場では中間層の拡大に伴い、オーラルケアや衛生製品の需要が急拡大しています。
特に、中国や東南アジアでの売上拡大が注目されています。
✅ 3. ESG・SDGsへの取り組み
ライオンは、環境負荷低減を重視し、再生可能な素材を使用した製品の開発や、プラスチック削減の取り組みを進めています。
社会的なESG投資の観点からも評価されやすい企業です。
⚠️ 注意ポイント
- 原材料価格の上昇:石油やパーム油などの原材料価格が上昇すると、コスト増加による利益圧迫のリスクがあります。
- 国内市場の成熟:国内市場は成熟しており、成長余地が限られているため、海外市場での成長が重要です。
まとめ
ライオン(4912)は、安定した業績と実用的な株主優待が魅力のディフェンシブ銘柄です。
特に、生活に欠かせないオーラルケアや衛生製品を強みとしており、景気の変動に強い安定性を備えています。
💡 投資ポイントのおさらい
- 安定した業績・高いブランド力
- 実用的な株主優待(100株で日用品セット)
- 海外市場(特にアジア)での成長余地
長期的な視点で、安定した投資を目指す方に適した銘柄と言えるでしょう。
以上が、ライオン株式会社(4912)の株式分析です。
この記事が皆さんの投資の参考になれば幸いです!🦁✨