📊【銘柄分析】日本取引所グループ(8697)— 安定した収益&高い配当性向、優待廃止後も堅実な成長力に注目!
こんにちは!今回は、東京証券取引所や大阪取引所を運営する「日本取引所グループ(JPX、証券コード:8697)」をご紹介します。
証券取引の“インフラ”ともいえる存在で、安定した収益と堅実な経営が魅力です。元・優待銘柄としても知られていますが、現在は配当による還元に注力しています。
個人的購入優先度 ☆☆
配当〇
(☆☆☆☆☆:最優先購入、☆☆☆☆:優先購入、☆☆☆:購入、☆☆:できれば購入、☆:いつか購入)
企業概要
JPXは、東京証券取引所・大阪取引所・日本証券クリアリング機構などを傘下に持つ、日本の金融市場インフラを担う中核企業です。
主な事業内容:
- 株式・債券・デリバティブの取引所運営
- 上場支援・審査業務
- 取引データの提供
- クリアリングサービス(決済機関)
📌 取引が活発なほど利益が上がる「相場の好況に強い」ビジネスモデルが特長です。
業績と指標(2025年3月期)
指標 | 数値 | 前年比 |
---|---|---|
営業収益 | 1,622億円 | +6.1% |
営業利益 | 872億円 | +5.2% |
純利益 | 610億円 | +0.4% |
ROE | 約18.3% | 安定 |
自己資本比率 | 約0.4% | 低め(非金融業とは性質異なる) |
💡 業績は微増ながら堅調で、特にデリバティブ市場や上場関連収益が増加。
株価とバリュエーション(2025年5月現在)

指標 | 数値 |
---|---|
株価 | 約1,531円 |
PER | 約28.7倍 |
PBR | 約4.67倍 |
時価総額 | 約1.6兆円 |
📉 PER・PBRはやや割高に見えますが、“インフラ企業”としての安定性と収益モデルを考えると、一定の評価とも言えます。
💰 配当情報(2026年3月期予想)
- 1株あたり配当:43.00円
- 配当利回り:約2.8%
- 配当性向:77.5%
- 方針:配当性向60%以上を維持目標
📌 利益の多くを配当に回しており、今後も安定かつ増配傾向が見込まれます。
🎁 株主優待制度(終了済)
かつては保有年数に応じてQUOカードの優待制度がありましたが、2025年3月権利をもって完全廃止されました。
✅ 現在は「配当による利益還元」に一本化
👤 こんな人におすすめ!
タイプ | おすすめ理由 |
---|---|
📈 インカム重視型 | 配当性向77.5%&利回り約2.8%と安定配当が魅力 |
🏦 安定志向 | 日本の金融市場を支える安定的な収益構造 |
💹 経済全体に連動した銘柄を保有したい人 | 取引増=収益増の仕組み |
🔰 初心者 | 値動きは比較的穏やかで、安心感あり |
🧓 シニア投資家 | キャッシュフローが安定し、リスク少なめ |
投資判断まとめ
評価項目 | スコア |
---|---|
業績安定性 | ★★★★☆ |
配当魅力 | ★★★★☆ |
株価の割安度 | ★★☆☆☆(やや高め) |
優待魅力 | ☆☆☆☆☆(廃止済) |
長期保有適性 | ★★★★☆ |
まとめ:JPXは「安定・配当・市場連動性」を備えた堅実銘柄!
日本取引所グループは、優待は廃止されたものの、「配当重視で市場に連動した資産運用をしたい人」にはピッタリの銘柄です。
- 景気と連動する「相場型銘柄」
- 業績がブレにくく、財務も良好
- 配当利回りが安定していて高め
📌 「市場そのものを買う」感覚で、長期投資におすすめです。